足し算の論理、引き算の論理

「足し算の論理,引き算の論理」という言葉を個人的によく使います。かなり以前に,どなたかのブログで見たと思うのですが,世間で認められた正確な定義があるわけではありません。ちょっとググってみましたが,公式にどなたかが提唱されている言葉ということでもないようです。

どんな話かというと,たとえば,薬でいうとこんな感じの話です。

あなたが,ある薬を服用したら,効果もあるのですが,少し副作用も出てきました。でも,効果があるので,その薬はやめたくない。どうしましょう。

じゃあ、その薬はやめないで,その薬の副作用を抑える別の薬を,追加で服用しましょう。
これが足し算の論理です。

一方,あなたが,服用している薬で副作用が出ました。薬の効果は出ているのでやめたくはありません。でも,副作用が出ているならしかたがありません。その薬はやめることにします。
こちらが引き算の論理です。

他にも似たような話はたくさんあります。

家の中が荷物でいっぱい

あなたの家の中が荷物でいっぱいになってきました。でも買い物はやめたくない、どうしましょう?
じゃあ,収納ボックスを買って,効率よく収納しよう。狭い家でもたくさんはいりますよね。これが足し算の論理です。

じゃあ,引き算の論理はなにかというと,シンプルです。買い物は控えて、出来るだけ荷物を捨てるということです。そうすれば,収納ボックスは要りません。

血糖値が高い

あなたの血糖値が高い,でも生活習慣は変えたくない、どうしますか?
それなら,血糖値を下げる薬を飲みましょう。これが足し算の論理です。

引き算の論理はどうなるでしょうか?そうです,これもシンプルです。血糖値を上げるものを食べないようにしましょう。つまり食事の習慣を変えて、糖質を上げる食品をできるだけ食べないようにするということです。(糖質制限ですね。)

自由になるお金が少ない

あなたは,給料をたくさんもらうようになりました。でも,その分,支出も増えてきて,自由になるお金が少なくなってきました。でも、生活レベルは下げたくない。
さて,どうしましょう?

それなら,もっともっと働いて,給料を増やしましょう。そうすると、支出をしても自由になるお金は減りません。これが足し算の論理です。

この場合の引き算の論理は,シンプルに、支出を減らすことです。そうすれば今の給料でも十分にやっていけます。仕事を増やす必要もないですね。

これまでの経験です

これ,実際に自分自身がこれまで経験してきた「足し算の論理」と「引き算の論理」について書いたものです。自分の個人的な経験では,「引き算の論理」の方が,自分の身体や精神にとって良かったみたいです。

でも,それと同時に思ったことは,「引き算の論理」の方が良さそうだと思っても,たいていの場合は,「足し算の論理」で行動してしまうということです。それまでまがりなりにもうまくいっていたことを、そこでやめるというのは,本当に難しいですね。

足し算より引き算の方がむずかしい

人間は,それまでの行動で大きな問題がなければ,出来るだけその状況のままに,やっていこうとします。これは,行動を変えて,もし何かあったらいやだからですよね。これまでの行動の継続(足し算をする)するのが一番安全という考え方です。これまでの安全だった行動をやめて、安全かどうかわからないことをする(引き算をする)というのは,案外難しいものです。

さて、あなたの御経験はいかがですか?

 

ムッシュスカラー

 

PS:もちろん,この引き算,足し算,どちらがよいのかは,ケースバイケースです。今回,ブログに書いた内容では引き算が良さそうですが,足し算の方がよい場合ももちろんあります。常に引き算がよいということではありません。

PPS:さらに言えば,前回,ブログで書いた通り,世の中,二択では解決できません。「右か?さもなくば左か?」そんな簡単な話にはなりません。足し算もありだし,引き算もありです。もちろん,それらを組み合わせて何とかする,というのもありですね。

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