手書きのすすめ

「デジタルトランスフォーメーション」
という言葉が、世間では使われています。
リモートワークが一般的になり、
まさにデジタル社会が到来してますね。

そういうデジタル全盛の時代に
紙のノートにペンで字を書く、
つまり、手書きというのが
推奨されていることをご存じでしょうか?

「ええっ?手書き、なにそれ。
そんなの昔からある方法じゃん。
別に特別なものじゃないよね。」

ええっ?手書き?

そう思われますよね。
私もそう思います。

もちろん、業務効率、便利さということでは
今時、ペンを使って紙に書く「手書き」という方法は
優れているとは言えません。

パソコンのキーボードを使って
ブラインドタッチで入力するのに比べると、
圧倒的にスピードが足りません。
遅いですよね。

手書きは遅いです。。。

でも、最近、よく考えることがあります。

私自身、もともと新しいもの好きです、
1990年台だったでしょうか、
日本で初めてワープロ専用機が出たときや、
その後、パソコンで、「word」「一太郎」などの
ワープロソフトが使えるようになったころ。

どちらかというと、人よりも先に、
そういう新しいデジタル機器を
試してみるのが大好きでした。

なので、キーボード入力については
できるだけ高速で入力できるように
ブラインドタッチの練習を
けっこうたくさんやっていました。

ブラインドタッチできれば問題ない…

そのおかげで、キーボード入力については
それなりのスピードでできるようになりました。
まあ、同年代の普通の人よりは
タイピングは、上手だと思います。

結果的に、2000年以降、
仕事で、パソコンを使って
書類を作成するときの
キーボード入力については
全く困ることがありませんでした。

特に、会議の議事録などは、
紙とペンは使わないで、
最初からパソコンを使って、
わりとすいすいとキーボードで入力して、
時間をあまりかけずに作成が完了していました。

定年退職後も、手書きすることは
最近まで、ほとんどありませんでした。

最近まで手書きはしてませんでした

でも、この時間をかけずに入力ができる。
効率的に書類が作成できる。
これが、逆に問題になることがあります。
それに最近気づいたんですね。

というのは、キーボード入力の場合
入力している情報について、
次々に頭の中に、情報が入っては
すぐに、そのまま通り過ぎる感じになります。

そのため、キーボード入力している間、
あまり、頭の中で考えるということを
していないようなんですね。

情報が右から左に、頭の中を通過していくだけ、
そんな感じでしょうか。

情報が右から左へ通り抜けていく

それに比べて、手書きの場合は
ちょっとちがいますね。
手書きはスピードが遅いです。

その分、情報は、少しずつですが、
頭の中にとどまります。

また、日本語入力なら、漢字変換なども考えると
キーボード入力で文字変換していくよりも
なおさら、余計に時間がかかります。

会社でよく作成する議事録などは、
手書きの場合は、必然的に、
要点のみ記載することになります。

会議で話された内容を
そのまま文字起こしするのは
手書きでは、まず、無理です。

手書きの遅さのメリット

なので、手書きの場合には、
発言の内容を聞きながら、
「この情報は要らない、この情報は要る。」
というように、必然的に、情報の取捨選択が
頭の中で行われています。

つまり手書きの場合には、
高速なキーボード入力と異なり
手で書くスピードは遅いのですが
その時に、頭の中では、相当なスピードで
処理が行われているということになりますね。

ましてや、議事録の作成のように
単純に記録を目的とする場合ではなく、
何か考えることを目的とする場合、
それは、より顕著に行われます。

この場合、キーボードで
入力しながら考えるよりも
手書きで、ペンで紙に書きながら
考える方がおすすめです。

思考するときは手書きがおすすめ

このブログでも、何度もお伝えしているとおり、
何かを考える場合、ただ、頭の中で考えるより
頭の中で考えていることを、頭の外に書き出して考える、
その方が、考えがまとまりやすいです。

その場合、パソコンでキーボード入力して
モニター画面でみるよりも
手書きで紙に書いていく方がより思考がしやすい
そういうことですね。

これは、自分自身の実感として
自分が得意な「キーボード入力」を
すればするほどわかる気がします。

いろいろと考えをまとめようとして
頭の中の考えを、書き出す場合、
キーボード入力の方が圧倒的に文字量が多いです。
手書きの方が圧倒的に文字量が少ないです。

脳の働き方は手書きが優れる

しかし、脳の働き方は、
圧倒的に、手書きの方が優れている。
そんな実感があります。

ただ、これは私の感覚に過ぎません。
それを証明する定量的なデータは
私自身は持ち合わせていません。

でも、インターネットの検索で、
「手書き、キーボード入力、違い」
こんな感じで検索してみてください。

そうすると、
「手書きの方が、キーボード入力よりも、優れている」
という研究結果が、たくさんHITします。

私の個人的な感覚と、世界の研究結果は
ある程度一致しているんだなと感じた次第です。

いろいろな研究結果があるようです

とはいえ、これも100ゼロではだめですね。

手書きの良さはもちろんあるのですが
デメリットも、ちろんあります。

キーボード入力の、メリット、デメリット、
手書きの場合の、メリット、デメリット、
実際の仕事、生活で、両方を上手に
組み合わせて使っていくとよいですね。

 

ムッシュスカラー

 

PS:個人的には、今は、時間に追われる仕事はしていませんので、手書きの方を多くするように心がけています。

PPS:会社員として現役でバリバリ仕事をしている人は、おそらく、自分の意志とは関係なく仕事でパソコンを使うと思います。必然的にキーボード入力がメインになりますね。そこに手書きの良さを取り入れるには、工夫が必要になりますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です