「これをすることは、とにかく大切です。
なので、他の何よりも、
これをすることに注力してください。
他の何よりも優先してください。」
もし、こういうアドバイスをもらったとして
あなたなら、この大切とされることに
どのくらいの時間をとりますか?
具体的に、
「1回5分で、2日に1回」
という感じで
はっきりと決められているなら
迷うことはありません。
こういうのはやりやすいですよね。
でも、冒頭のアドバイスのように
すべてを自分の裁量に
任せられている時はどうでしょうか?
すべて自分で決めるとしたら
やろうと思えば
朝から晩まで、食事とトイレ以外の時間は
この「やるべきこと」に使うことが出来ます。
私などは、とっても単純な性格なので
これは、とっても良いことだと確信すると、
それこそ、1年中、24時間、
そのことばかりを追いかける
そういうことを若い時はやっていました。
他の人から見ると
「なんて窮屈な生き方なんだろう。
あなたは、他に楽しみはないの?」
というふうによく言われました。
でも、そんな言葉は、
全然気にしてなかったですね。
好きなことに没頭できるし、
それ以外のことは頭には何もない。
とっても、充実していましたし
けっこう楽しかったと思います。
充実した貴重な時代でした
学生から社会人になるまでの間、
本当に一時期ですが、
そういう時代がありました。
今から思えば、とっても貴重な時代でした。
社会人になって、勤め人になってからは
なかなかそうはいきませんでしたね。
さらに結婚して、家庭を持てば
なおさら自分の考えだけで
突っ走ることは出来なくなります。
家内を筆頭に、
いろいろな人と出会って
いろいろな意見、考え方
また、いろいろなやり方に出会って
そこで、信頼関係、協力関係が出来て
一人ではできなかった成長をしていくわけです。
成長に絶対的に必要なもの
その時に絶対的に必要になるのが
バランス感覚です。
すべてを自分の思い通りには出来ません。
どこかで自分の理想と現実の間に
折り合いをつけていかなければなりません。
理想と現実の間で、落としどころを
考えていくということです。
若い間は、これが出来なくて
とっても苦労しました。
というより、そもそも
落としどころを見つけようとさえ
しませんでした。
ですから、周りの人からみると
「あいつは何をむきになっているんだ。」
「そんなことは現実には無理だろう。」
「それは世間では通用しない。」
というようなことがたくさんありましたね。
理想と現実の違いがわからなかった
で、ようやく、かなりの年齢になって
これでは、前に進まない、
前に進むために、言葉の響きとしては
あまり好きではないですが「妥協する」
別の言葉で言えば「バランスをとる」
ということの重要性に気づいたということです。
まあ、ちょっと遅すぎたかもしれませんが。
今なら、どんなことでも詰まるところ
「バランスをとることが最も重要」
それがわかるのですが、
まあ、性格なのでしょうね、
なかなかわからなかったですね。
でも、まあ、全く分からないで
人生を終わるのではなくて、
かなりの年齢にはなりましたが
「バランス感覚の重要性」に気づけたのは
人生の大収穫ですね。
人生の大収穫です
もちろん、自分がやりたいことを
精一杯やって極めたい
その気持ちは今も変わりません。
でも、それを実現させるためには
まわりの人と、仲良くやっていくことが
どうしても必要になってきます。
それがないと、何も実現しない。
それが厳然たる事実です。
理想だけでは生きていけません。
理想をどうやって現実にするか?
その時に一番必要なことは
やはりバランス感覚なのかと思います。
バランス感覚、大切です。
理想が100なら、今はどこを目指すか?
30なのか?50なのか?80なのか?
そのラインを考えつつ、
どうすれば、早くに100に近づけることができるのか?
まわりの人と一緒に
早く前に進むにはどうしたらいいか?
そんなことを常に考える必要がありますね。
まるで小学生の話みたいですが本当のことです。
ムッシュスカラー