糖質制限やめたんですか?

前回のブログで,私がマクドナルドのハンバーガーを食べていると書きました。この件について,以前から私をよくご存じの方から,「あれっ?糖質制限はやめたんですか?」という御質問をいただきました。

確かにハンバーガーは,糖質がそれなりに多い食べ物ですよね。マクドナルドの公式サイトを見ると,メニューの全製品について,栄養情報というのが記載されています。(さすが,マクドナルド,ホームページの情報量がすごい。)

たとえば,先日のブログで触れた「月見バーガー」では炭水化物は1個(155g)あたり28.4gです。「エグチ」では1個(169g)あたり炭水化物は31.0gです。

本当に糖質は多いのか?

で,問題はこの炭水化物(糖質)が多いのか,少ないのかということですね。(厳密には、「炭水化物=糖質+食物繊維」です。)

糖質制限の権威で,糖質制限食の実践もされている高尾病院の江部康二先生の書籍(多数ありますよ)では,糖質制限について,以下のように記載されています。

1.スーパー糖質制限
朝昼晩と全ての主食(炭水化物)を食べない。1食あたり10〜20グラムの糖質で1日あたり30〜60グラムの糖質を目指す。
2.スダンダード糖質制限
夕食は糖質制限。朝や昼はどちらか1回だけ糖質OK。1食あたりで50〜60グラムで1日あたり70〜100グラムの糖質を目指す。
3.プチ糖質制限
夕食のみ糖質制限。朝や昼は自由に食べれる。1食あたり50〜60グラムで1日あたり110〜140グラムの糖質を目指す。

糖質制限にもレベルがあります

そうなんです。一言で糖質制限と言っても,いろいろなレベルがあるわけです。
上の方に「エグチ」と「月見バーガー」の糖質量のデータを書きましたが,このバーガーとコーヒーだけなら,それほど大したことはないですね。

仮に,朝食、夕食は糖質制限をして,糖質量がそれぞれ20gずつだとします。これで合計40gになります。そして,昼食をハンバーガーとブラックコーヒーで40gとすると、糖質の1日量は80gです。これだとスタンダード糖質制限になりますね。ただ,ハンバーガーとブラックコーヒーだけでなくて,バリューセットで,ポテトも甘いドリンクもつけるとなると,少し糖質量は上がりますかね…。

糖質制限というと,「一切,糖質を取ってはいけないんですよね?」とか聞かれることがあります。もちろん,そんなことはありません。というか,「糖質ゼロ」なんてことは,普通の家ではやりたいと思っても不可能です。

「糖質制限=糖質ゼロ」ではありません

糖質というのは,よく例に出されている「ごはん」「パン」「麺類」以外にもいろいろなものに含まれています。完全に糖質ゼロという食品の方が少ないのではないかと思います。また,調味料にも糖質は結構含まれています。なので,1日の食事を「糖質ゼロ」にするというのは,そんなに簡単なことではありません。

糖質制限というのも,あくまで,わたし流の解釈ですが,「健康法として考えるなら,まあまあ糖質を減らせば,それでいいじゃないだろうか?」という感じでしょうか?(もちろん,糖尿病患者さんで糖尿病の治療をしているような場合は話は別です。)

あんまり,ガチガチに考えると,世の中,生きにくいですよね。特に,このブログを読んでいる方は,まじめな方が多いんでしょうね。(まあ,自分にそういうところがあるので,類は友を呼ぶということでしょうか?)

ちょうどよい加減

何事も,ちょうどよい加減がよいですね。
でも,その「ちょうど良い加減」を考えるのが大変なんですよね。
まあ,その「ちょうど良い加減」の参考になるのが,たとえば,上記の「スーパー」「スタンダード」「プチ」というレベル設定なんだろうと思います。

糖質制限を出来るだけ多くの人に実践してもらいたいという江部先生の思いが作ったものではないでしょうか?

ということで、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。



ムッシュスカラー

 

PS:江部先生の書籍は多数あります。私が持っているのは,冒頭の写真の本です。とってもわかりやすい本だと思います。

PPS:本文に書いてなかったですが,健康のため,糖質制限はずいぶん前からやっています。この「ずいぶん前」というのは,いつごろかと言うと,うーん…,「ずいぶん前」です…。

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