育成システム

前回は、評価のシステム
について書きました。
人を一律の基準で評価するのは
かなり難しいですよね。

さて、この評価システムに対して、
個々の人々の育成システム、
こっちは、どうだろう?
そんなことをよく考えます。

それぞれの個人個人に応じた
緻密な育成システムというのは、
あるのだろうか?

おそらく、どこの会社でも、
経営層の人たち、人事部門の人たちは
社員の評価システムと同様に
社員の育成システムをも
つくろうとしているのだろうと思います。

社員の育成システムはつくられているか?

ただ、個人の業績評価のシステムに比べると
個人の育成のためのシステムというのは
私の知る限りでは、あまり見えてきません。

評価よりも育成の方が
ずっと難しいんだろうと思います。
あなたにも、そんな実感はないでしょうか?

ある若手社員を見て、
この人をどう評価する?
と言われたら、
「ああ、この点はいいよね。」
「この点は、もうひとつだね。」
「この点は、全然ダメだね。」

ある程度、経験を積んだ人から見たら
そのくらいのことはすぐに
評価できるんじゃないでしょうか?

評価は出来ても育成は出来てる?

で、じゃあ、この人の能力を
最大限に伸ばしてあげるには
どうしたらいいでしょうか?
どのように育成していったら
最大の能力が発揮できるでしょうか?

この質問について、
「ああ、それなら、まずここをこうして
次に、ここをこうして、それから…」
というふうにスラスラと
育成方法が出てくる人はいるでしょうか?

おそらく、育成について
それほど、明確にイメージ出来る人は
そんなには、いないんじゃないでしょうか?

評価は難しいが、育成はもっと難しい

前回、評価は難しいと書きましたが
それに輪をかけて難しいのが
育成、教育、指導ですよね。
本当にそう思います。

そもそも、どんな人でも
強みをもっています。
その強みを生かして、
仕事をすることが出来たら、
ものすごいパフォーマンスを発揮できます。
誰にも負けない仕事が出来るわけです。

実際にそういうひとはいらっしゃいますね。
大きな話になりますが、
世界レベルで、何本の指に入る
そんな人たちです。
そして、そういう人には必ず、
素晴らしいコーチがついていますね。

今、決定的に足りないもの

今、決定的に足りていないのは
こういう育成者、教育者、指導者ですね。
今、繁栄している企業であっても
これからどうなるかはわかりません。
将来のことは、未来の人材の育成が
出来ているかどうかにかかっています。

とっても昔の話で恐縮ですが
三国志で有名な諸葛孔明も、
あれほどの人であっても
後継者を育てることについては
うまくいきませんでしたね。

そのため、劉備と一緒に建国した
蜀という国は、孔明の死後
長くは続きませんでした。

諸葛孔明と曹操

それに比べて、曹操という人は
人材を育成すること、
人材を求めることに、
とても優れた能力を持っていたそうです。

そのため、曹操の元では
多士済々と言われるように
有能な人材が輩出していたそうです。
そして、組織としても
しっかりとしていたために
曹操の死後も、後継者が
国を引き継いでいけたということです。

余談ですが…

余談ですが、以前から読みたかった
宮城谷昌光さんの「三國志」を
読み進めています。
そこに出てくる曹操という人物は
これまで知っている曹操とは
全然違っています。
今、とっても興味を持っているので
急に、三國志の話ですみません。

さて、話を戻します。

今だけでなく、将来を見据えて、
若い人たちが、潜在的に持っている
素晴らしい能力を、どのようにしたら
大きく開花させることが出来るか?

若い人たちを開花させる

そこの部分にもっと力を
入れていくことが必要なのかなと思います。

もちろん、そうするためには、
若い人たちではなく、
その前に自分自身のことを
しっかりとやっていくことが必須です。

そうじゃないと、言うことを
話も聞いてもらえませんからね。
「言ってる人があれじゃあ、説得力無いよね。」
ということになってしまいます。

そんなことも含めて、
後に続く人たちの
育成、教育、指導
こういうことは本当に大切です。

それが出来ていれば、将来は明るいです。
そうじゃなければ当然、将来は暗いです。
単純な話なのですがとっても厳しい現実です。

単純な話ですが、厳しい現実です

本当にすばらしいリーダーというのは
リーダーになった瞬間から
どうしたら、次のリーダーに
自分のもっているものを引き継げるか
そこを第一の命題として
考えられているそうです。
さすがですよね。

さて、あなたはいかがでしょうか?
後輩の育成、教育、指導について、
この機会に、一度、考えてみられては
いかがでしょうか?

 

ムッシュスカラー

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