やってごらん、わかるから

前回のブログで、「はい、よろこんで」は形だけでなく、心からでないとだめだよね、と書きました。確かにその通りなのです。でも、なかなか難しいということも書きましたね。本当に難しいです。なので、その心を得るためには、やっぱり最初は形からなんです。

前回の話の店員さんも、もしかしたら、そのあと、本当に心から「はい、よろこんで」と言えるようになっていたのかもしれません。その居酒屋には、その後、行っていないので、あのあと、その店員さんがどうなったかはわかりません。

形を繰り返すなかで心を得ることができる

もしかすると、やっているうちに、それが自分のものになって、心から「はい、よろこんで」と言って、素晴らしい仕事をするようになっていたのかもしれません。そうなっていたならすごいですよね。たいしたものです。

「形だけではなくて、心からやる」というのは文章で書くのは簡単ですが、実際にやるのは本当に難しいです。

心から実行するのは本当に難しい

前回も書いたとおり、営業の経験のある方ならみなさん思い当たるところはあると思います。どんなにいやなことがあっても、悲しいことがあっても、営業に出る時は何とか笑顔にしてお客さんに会う、そんな努力をしたことは、ありませんでしたか?笑顔が出ないまま営業に行くと、「きょうは、どうしたんや?なんかむずかしい顔して。なんかあったんか?」なんて言われたことないですか?

人間、常に笑顔でいるなんてことは、なかなか出来るものではありません。心の中は、常に揺れ動いているのが普通です。まあ、だからこそ生きているという実感もあるんだろうと思います。心が動かなくなれば、それは、死んでいるのと同じですからね。

心は常に揺れ動いています

それはさておき、「まずは形から」という話に戻りましょうね。

形を何度も何度も繰り返していくうちに、ようやく、心が伴ってきます。いきなり最初から心の底から実行するなんてことはまず不可能です。

どんなことでも、たいていは、まずは形から入って、それから徐々に心から出来るようになってくる、それが普通の順番です。心からさきに整えるなんて話もあるかもしれませんが、私の知る限り、それではとても時間がかかります。場合によっては全く前に進みません。

心から先にというのは、前に進みにくい

「形だけではダメ、心からやらないとダメだ」と書いておきながら、「まずは形からだ」なんて、わけがわからん。そんなふうにおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれませんね。でも、実際に、「心からやる」ということをわかろうと思えば、まずは形からはいらないと仕方がないんですよね。

いきなり心をつかみたいとおもっても、心というのは説明ができません。心というのは、その経験をした人にしかわからないものです。

「使ったことのない感情」
「経験したことのない感動」
「やれた!という実感」

こういうのはまずは形からはいって、実際にその経験をして初めてわかることです。感動、感情、心などという目に見えないものを説明するのは至難の業です。なによりも経験すること、体験することです。「やってみないとわからない」そこに尽きますね。

感動、感情、心というのは説明できない

なので、まずは形からです。そうしてやっていくうちに、心を得ることが出来る。そう思いますし、実際にそうです。

今でも、人生の先輩方からよく言われます。
「やってごらん。わかるから。」
これって名言だと思います。

 

ムッシュスカラー

 

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