人に何か文章で伝えたいとき,
もっとも大切なことは何か?
それはとってもシンプルです。
それは,小学校5年生でも
わかる言葉を使うことです。
小学校5年生でもわかる言葉を使う
実は,これ,
広告の世界,すなわち
コピーライティングや
セールスライティングの世界では
当たり前のように
言われていることなのです。
でも,そのような業界であっても,
案外,これが,出来ている人は
少ないそうですよ。
あなたはいかがですか?
あなたが書いた文章は
小学校5年生でも
すらすらと読むことができますか?
あなたの文章,小学校5年生にわかりますか?
そして,「うん,とってもよくわかった。」
そう言ってもらえる自信はありますか?
文章の書き手は
書いている内容については
とてもよくわかっているので
相手も同じくらいよくわかっていると
ついつい考えてしまいがちです。
私は会社で顧客からの電話の
問い合わせの対応をすることがありますが
その場合でもまったく同じことが
起こってしまいます。
顧客対応でも全く同じです
電話をかけてきた顧客は
自分とおなじ程度の知識を
当然持っていると思いこんでしまって
当たり前のように,ついつい,
難しい専門用語を使って
話をしてしまっています。
そのときに、顧客が
「何それ、それはどういう意味?」
って、言ってくれたらいいですが
多くの場合、そうは言ってくれません
。
わかっていないけれども
「はい、はい、それで?」
と話が続いてしまいます。
顧客の方では,
分からない言葉をそのままにして
結局、内容がよくわからないままに
いわば,不満足のまま,
問合せが終わってしまうことになります。
よくわからないままに終わってしまう
この場合、問題なのは,
問い合わせに対応した会社側としては
「しっかりと話ができた。
十分に理解してもらった。」
そう思っているわけです。
でも顧客側からすると
「あそこの会社は
やたら難しい言葉ばっかりで
さっぱり話の意味がわからん。
もう、電話はやめとこう。
製品を買うのもやめよう。」
ということになるわけです。
なので、実は,これは、
かなりやっかいな問題なのです。
何がやっかいかといって、対応した会社側は、
顧客が理解してくれなかったということが
ほとんどわかっていないのです。
むしろ、自分は十分に話をしたのだから
ものすごくよくわかってくれたはず,
自分は,立派に仕事をしたんだ,
というような変な達成感まであるんですね。
顧客は実は何もわかっていない
これは,教育,指導の場面でも
全くおなじことです。
教育する側、指導する側は
教育される側、指導される側よりも
当然のことながら知識も技術も上です。
だからこそ,知識も技術も
ほとんど無い未熟な人でもわかるように,
かみ砕いて、わかりやすく
教育し,指導していく必要があります。
でも,これって,実は
とっても大変なことです。
わからない人がわかるように教える
そのもっとも基本となるのが
言葉なのですね。
で、冒頭の言葉に戻ります。
小学校5年生でも
わかる言葉であること
それが,基本のなかの基本です。
小学校5年生でも
「ああ、そういうことか。」
と,さっと理解できるように
話すこと、書くこと,伝えること
それが重要だということです。
と,書いている自分自身,
「最近、出来てなかったよなあ…」
と,とっても反省しているところです。
とっても反省しています。
さて,あなたはいかがでしょうか?
わかりやすい言葉を使ってますか?
小学校5年生は,
あなたの話がわかるでしょうか?
ムッシュスカラー
PS:ご意見、ご要望等ありましたらこちらからどうぞ。
もちろん、コメント欄に記入いただいても結構です。