前回は、電話で質問をしてくる人の
こんがらがった話をほぐすのが
私の重要な仕事の一つだ
ということを書きました。
でも、実は、電話を受けながら
私自身の方でも、
知識が整理されていくことが
とてもたくさんあるんです。
そして、これは、
とっても大切なことなんです。
質問を受けて、回答している人が
実は一番勉強になっているということです。
質問をされた側の方が成長している
これは、質問を受ける側が、
質問を受けるたびに
成長しているということですよね。
たとえば、社員教育の一環で、
多くの社員に向けて、
レクチャー(講義)をするとします。
その時に一番勉強になっているのは
レクチャーを聞いている側の人ではなくて
レクチャーをしている側の人だという話です。
人にレクチャーをするときには、
「どうしたらわかってもらえるか」
そんなことも考えますよね。
少なくとも聞いている側よりは
話す側の方が勉強をしますね。
これは、質問を受けるような職種でも
全く同じことが言えます。
質問をする側よりも、
質問をされる側の方が
必然的に、つまり自然に
勉強することになります。
質問をされるたびに、その質問に
関連する情報を確認することになりますし
伝え方、話し方についても、
いろいろと工夫するようになりますね。
質問をされるたびに改善していく
「こういうふうに答える方が
よりわかりやすいのではないか?」
と考えることによって、
回答の中味(情報)、伝え方、話し方を
よりわかりやすいように
修正していくことが出来ますね。
常にこういうことをやっていると
情報はさらに整理されていきます。
伝え方も変わってきます。
伝える順番を変えたりもしますね。
このような改善をやっていくことで
最初は、頭の中に格納しただけの
ごく普通のありふれた情報が
現実の世界で使える貴重な情報に
変わっていくことになります。
ありふれた情報が貴重な情報に変わる
もちろん、情報は持っているだけでも
それなりの価値はあると思います。
でも、情報の整理が出来ないで、
情報量が増えていくだけだと混乱してしまいます。
(だから、問合せが来るわけですよね。)
情報というのは、整理されて初めて使えます。
整理した情報が、現実の世界で活かせた時に
はじめて、情報に価値が出てきますよね。
このような
・情報の整理に関するスキル
・情報の伝え方に関するスキル
このあたりのスキルは、
今後もずっと必要とされるのでしょうね。
これからも、継続して、
磨いていきたいと思っています。
ムッシュスカラー