こういうブログでも、セールスレターでもそうですが、こうやって文章を書くときに、一人の人に向けて書くこと、これってとっても大切なことです。
おそらく小説などでも、そうなのかもしれませんが、「みなさん」に向けて書くのではなく、「あなた」に向けて書くということです。
普通に考えれば、出来るだけ多くの人に読んでほしいということで、みんなが共通して感じているようなことを素材にして、みんなに向けて、みんなに伝えようと思って文章を書こうとしますよね。
みんなに向けて書くのはNG
でも、実は、それが一番よくないことなんですね。みんな、つまり、多くの人に向けて書いた文章というのはたいていの場合、面白くありません。
そうやって書いた文章は、どうしても、周りのみんなに気を使った「無難な挨拶」というような感じになってしまいます。運動会の時の校長先生の挨拶やPTA会長の挨拶みたいなものです。たいていの場合、つまらないです。長いと退屈しますよね。最初何行かよんで、つまらないなあと思って読むのをやめてしまいますよね。
まあ、あえてメリットをあげれば、批判、非難というような反応が来ないということくらいでしょうか。どこからも文句が来ないように気をつけて書いているのですから当たり前ですよね。
特定の人に向けて書いた文章は面白い
逆に、特定の人に向けて書いた文章というのは、面白いです。典型的なものは、ラブレター、恋文ですよね。国内、海外関係なく、心が動かされますよね。出来るなら、そういう文章を書きたいものです。
ただ、ある人にとって、とても面白い文章と言うのは、ある人から見たら、とても不快な文章であったりします。読む人によって感じ方は180度違ったりします。考え方や、経験はみんな違うのでこれも当たり前ですね。
時々、週刊誌の特集で、好きな芸能人のランキング上位10人と、嫌いな芸能人のランキング上位10人のリストを出していたりします。それをよく見ると、同じ芸能人が、両方に入っていたりします。
これはどういうことなのかと言うと、とても好かれる人は、とても嫌われる人でもあるということです。「とても好きだ」というのは個性が強いということを意味していることが多いです。ですから、その個性がとても好きだと言う人がいれば、とても嫌いだという人も当然いるわけです。強い個性であればあるほど、好きも嫌いも程度が大きいということになります。
個性が強い人は好きも嫌いも程度が大きい
文章も同じです。誰からも嫌われたくなければ、当たり障りのない文章を書いておけばいいのです。強く嫌われることはありません。でも、それではおそらく誰の気持ちも動かせません。
あなたが、この人にはこのことをどうしても伝えたい、そんな思いがあるなら、その人に向けて、その人ひとりだけに向けて語りかけるように文章を書くといいですね。
そういう文章には、気持ちが入っていますし、力があります。読んだ人の胸に何かが、きっと引っかかります。同じ書くならそういう文章がいいと思います。ただ、その文章は、別の人には嫌われるかもしれません。そこは覚悟しておく必要はありますね。
と言うことで、今日は誰に向けて書くかについてお伝えしました。
この文章を読んでいるあなたに、少しは伝わったでしょうか?
ムッシュスカラー