余白,必要です

余白は必要です。
このブログでも,自分の手書きのノートでも,そして毎日の生活においても,余白は必要ですね。
もし,このブログが,文字や写真で上から下までびっしりと詰まっているとしたらどうでしょうか?
なかなか読む気にはならないんじゃないでしょうか?

手書きのノートでもいっしょですね。自分がメモを取ったときに,ノートの左上から右下まで、文字で、びっしり埋めてしまったとしたらどうでしょうか?後で、メモした内容を確認しようとしたときに、なかなか読む気にはならないんじゃないでしょうか?

読む気にならない

このように,余白がない状態、つまり、画面や紙面の一面が,すべて情報で埋まっている場合,そこから何かを読み取ろうという気持ちがなかなか出てきません。なんというか、情報に圧倒されるような感じでしょうかね。

しかし,余白がある場合、つまり,情報が段落ごとに固まりのようになって、少しずつまとまっている場合はどうでしょうか?

その場合は,読もうという気になりますよね。このブログでも,何十行も、余白無しに、文章が続くということはありません。もし,そんなことになったら,書いた本人の自分でさえ読む気がなくなりますよね。

生活でも余白は必要

で,こういうのは,毎日の生活でも,同じことです。毎日の生活でも余白は必要です。朝から晩まで,びっしりと予定が詰まっていると大変です。

予定をこなすだけで精一杯になりますよね。途中で,何か考えようとしても無理です。とにかく流れに身を任せて,予定をこなしていくしかありませんね。

若い時に,ある人からこんなことを言われたことがあります。
「私は手帳の予定がすべて埋まっている。空いている日がないんだよ。もし空いている日があったら,そこに必ず予定を入れるようにしている。そして手帳の余白を無しにしている。そうすることで仕事がたくさん出来るんだよ。」

その時は,私は若くて何も知らなかったので,こんなふうに思いました。
「へえ,世の中にはすごいことをしている人がいるもんだ。余白を作らないことでたくさんの仕事がこなせるんだ。すごい人だなあ。」
と、とても肯定的な感じで受け止めていたことを覚えています。

確かにそれはそれで正しいのかもしれませんね。
確かにたくさんの仕事はこなせそうです。

仕事はこなせる、しかし…

ただ,今は、そんなふうには思っていません。
もし、実際に,余白の無い予定を組んだ場合には,ものすごく大変な目に会う可能性が高い、今なら,それが予測できるからです。

たとえば,手帳の余白を無しにして、予定をパンパンに入れていた場合,何か突発的な事件が起きた場合でも,予定を組みなおすことが出来ません。また、そもそも空いている日が無いわけですから,少し体調が悪いくらいでは休むことが出来ません。無理をしてでも予定をこなさざるを得なくなります。

先方の予定が変更になった場合もそうです。スケジュールがパンパンだと、常に、かなり先まで、予定がいっぱいです。ですから、改めて予定を入れなおそうとしたら,ずいぶん先しか予定は入れられないというような状況になりますね。

余白が無いのは危険

なので,今では,私は、予定を目一杯入れるなんてことはやりません。必ず余白を作ります。まったく予定の無い日というのを出来るだけ意識して用意するようにしています。

これは1日の中でも同じですね。朝から晩まで,目一杯予定を入れるのはおすすめではないですね。むしろ,どんなに忙しい時でも,可能な限り,何も予定がはいっていない時間帯を、1時間なり2時間なり用意することにしています。

余白を最初から予定に含めることは,忙しい人ほど大切なことだと思います。そうすることで,予定外の事態が発生しても,余裕で対応が出来るということになりますね。

想定外のことはいつでも起こりえます。スケジュールに余白をつくっておくことで、想定外の事態が発生しても、結果的に、仕事の進捗が当初の予定通りに進みやすいということになります。

余白を無駄だという人

一方で,この余白の時間を無駄だと切り捨てる人も,世間にはたくさんいらっしゃいますね。余白があると仕事の効率が悪くなるという考え方ですね。

たしかに,特定の1日だけみた場合には,朝から晩までびっしり予定をうめて,目一杯仕事をするのが,おそらく最も効率が高い仕事の仕方だと言えそうです。ただ,少し長い期間でみた場合はどうでしょうか?

効率を一日でみるか,1週間でみるか,1か月でみるか,3ヵ月でみるか,半年でみるか,あるいは1年でみるか?仕事の効果,効率というのは、どのくらいの期間で評価するかによって,見解はいろいろと違ってきそうですね。

適切な余白の大きさを考える

もちろん、余白の大きさをどのくらいにするかも考えないといけないポイントですね。余白が必要と言っても、余白があまりにも大きくなりすぎるのも問題ですからね。

ただ,いずれにしても,余白というのは必要です。
余白がないというのはかなり危険なことなんだろうと思います。
余白は意識して作ることをおすすめしたいと思います。

とまあ、いろいろ書きましたが,現在の私は,余白が多すぎる感じですね。
「それは余白の取りすぎやろ。ほとんど白紙やないか。」
と言われそうな感じです。

まあ、それはそれ、バランスを考えてやっていただけたらと思います。

 

ムッシュスカラー

PS:「手帳の隅から隅まで余白なしに予定を入れる」ことを得意げに話していたかたも,その後,見解を変えられたみたいです。その後,お会いした時に,「やっぱり余白がないとだめだよねえ。」と言われていました。まあ、人間は変わっていきますね。それはそれ、そんなもんです。

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