何度読んでも、何度書いても覚えられないって…

何度も読んで覚える、
何度も書いて覚える、
何かを覚えるために、
あなたもやっていませんか?

例えば、漢字を覚えるのに
何度も、何度も
お手本を見ながら書き写す。
あなたも、学生時代に、
そうしませんでしたか?

でも、最近の学術的な研究では
単純に何度も書き写す作業を反復しても、
記憶に残す、いわゆる覚える
ということにはならないのだそうです。

このあたり、すみません、
自分で学術的な論文を
読んだわけではありません。

ただ、読書法や学習法について
詳しく研究されている人の話によると
何度も読んだり、何度も書いたり
という単純な作業だけでは
記憶には残らないのだそうです。

記憶に残すためには、
読むことや書くことだけでは
NGだということですね。

もっというと、最近多くなっている
音声コンテンツや動画コンテンツについて、
同じことが言えるそうです。

音声コンテンツ、動画コンテンツも同じ

これらも、ただ何度も聞いただけ、
ただ何度も見ただけだけであれば
記憶には残らない、つまり、
反復して聞く、反復して見るというだけでは
記憶法としてはNGなんだそうです。

じゃあ、どうするか?
「何度も読む、何度も書く
以外にどんな方法があるというの?」
と思われますよね。

その方法は、実は、
そんな特別なことではありません。
もしかしたら、何度も読む、何度も聞く
その行動の中で平行してやっている場合が
あるかもしれません。

もし、あなたの記憶力がいいとしたら、
あなたは、無意識に、その方法というのを
実践しているのかもしれません。

それが、どんな方法かというと、
たとえば、目の前に、子供達が
集まっているとします。

どんな方法か?

で、子供達にむかって問いかけます。
「じゃあ、君たちが知っている
犬の種類を知っているだけ

教えてくれる?」

そうすると、子供達は、答えます。
「えーっと、ブルドッグでしょ。
ダックスフンドでしょ、チワワでしょ。
ドーベルマンでしょ、それから…。」
という具合です。

で、他の子どもが知っていて、
自分が知らない犬の種類があれば、
「へえ、そんな犬の種類もあるんだ。」
ということで、覚えなおしますね。

で、ある程度時間が経過して、
また同じように、聞くわけです。
「さあ、知っている犬の種類を
言ってみて。どれくらい知っている?」
と言って、もう一度、
子供達に答えさせるわけです。

そうやって、この作業を
繰り返していくうちに、子供達は、
ごく自然に、多くの犬の種類について、
しっかりと記憶できるようになっていきます。

記憶を強化するための一連の行動

これが記憶を強化する基本的な方法です。
改めてこの一連の行動を考えてみます。
子供達は何をしているでしょうか?

この一連の行動の中で、
子供達は、犬の種類が書いてある本について、
手に取ることはあったかもしれませんが
それを覚えようとして、
何度も何度も読んだわけではないと思います。

また、犬の種類について、
何度も何度も書いていた
というわけでもないと思います。

ただ読むだけとか、
ただ書くだけというのと
何が、決定的に違うか?
お気づきになりましたか?

そうです。
その一連の行動の中に、
「思い出す」
という行動がはいっているんですね。

「思い出す」という行動

記憶の強化について、
一番大事な作業というのは、
この「思い出す」という作業なんです。

もちろん、その過程で、
とりあえず、情報を頭に入れるために
読んだり、書いたりという作業は行っています。
なので、読み書きの作業が、
全くゼロということではありません。

ただ、単純に、
「何度も反復して読むだけ」とか、
「何度も反復して書くだけ」とか、
そのような反復作業では、
記憶の強化にはならないということです。

そのことが、今では、
いろいろな実験データで
明らかになっているそうです。

本を読んだら、読んだ直後に、
本を見ないで、
その内容について思い出す。

さらに、1週間ほど経過して、
もう一度、本を見ないで
その内容について思い出す。

直後に思い出す、1週間後に思い出す

これらの作業をすることによって
その本に書かれている内容について、
記憶に定着する量というのは
ただ読むだけとか、ただ書くだけよりは
明らかに多くなるそうです。

また、思い出す作業をした時に
記憶していた内容について、
自分なりに疑問を感じたり、
矛盾を感じたりしたら、
その時点で、再度、学習をしなおす。

こういう作業をしていくことで
さらに、記憶というのは
定着していくのだそうです。

ちなみに、
読んだ直後、書いた直後に
その内容を思い出すことをリハーサル。

ある程度時間が経過してから
思い出すことをリトリーバル、

リハーサル、リトリーバルの時点で、
不十分だと思ったことについて
学習をしなおすことをリラーニング、

リハーサル、リトリーバル、リラーニング

英語で書くと、それぞれ
Rehearsal、Retrieval、Relearningで
これらをまとめて「記憶法のR3戦略」と
呼ばれることがあるそうです。

ということで、今日は
記憶法について、最近、
改めて勉強した内容について
あなたに共有してみました。

実はこれもリトリーバルです。
自分が学んだことを
思い出しながらブログに書くこと、
そうすることで、
記憶に定着しやすくなります。

言われてみれば、
「なるほどそうか。」
という感じではないでしょうか。

日常の生活の中で、
実践できたらいいなと思います。

 

ムッシュスカラー

 

PS:今日のブログの内容は、以下の書籍の情報を参考にしています。
≪2023年版≫速読の科学_速読でどこまで速く理解できるのか。その最終結論、寺田正嗣[著]
*著者名は、本の表紙では「寺田正嗣」になっていますが、同一著者と思われる他の書籍やコンテンツでは「寺田昌嗣」になっています。上記書籍の奥付でも「寺田昌嗣」になっています。どちらが正しいのかはわかりませんが、「寺田昌嗣」の方が、検索でHITしやすいのかなと思います。

PPS:この記憶法の3R戦略は、読書だけでなく、日常の仕事や、趣味の楽器演奏での楽譜の暗譜などにも使えそうです。そちらでも実践してみたいと思います。

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