自分がコントロールできるもの

紀州街道

世の中は常に変化しています。
世の中というような
大きな話ではなくても
あなたの身の回りでも
常に何かが変わっていっています。

すべてが昨日と同じということはありません。
1日単位でも、1時間単位でも
極端に言えば、1分、1秒単位でもです。

ずっと同じというのは
生きているとはいえないのかもしれませんね。

世の中、常に変化しています

なので、その変化に対して
常に何らかの対応をしていくことが
必要ですし、無意識のうちに
やっていることもたくさんあります。

その中で無意識ではなくて
意識して対応する場合に
人によって大きな差がでてくることになります。

ちなみに無意識の対応というのは
自律神経に代表されるような
環境の変化に対する身体の対応ですね。

意識的な対応というのは
主に感情にかかわるものですね。
具体的には、たとえば、
会社で部署を異動することになった。
人事異動それ自体は、客観的な事実です。

事実をどう受け止めるか?

しかし、それをどのように受け止めるか?
それは、人によって大きな違いがあります。

「よし、ありがたい、自分にとっては
新しい可能性を試すことができる
とってもいいチャンスをもらった。」

そう思う人もいれば

「ええ、なんで、私なの?
ほかにも、もっとがんばらないと
いけない人がいるでしょう。
ああ、いやだ、いやだ。」

そう思う人もいます。
客観的にはある部署から別の部署への
まったく同じケースの異動でも
当事者の感じ方というのは
180度違う場合がありますね。

受け止めかたは180度違う

ここで、考えるべきは
人生のほとんどは、自分の力では、
コントロールできない変化であるということ
そして、もう一つは
人生で数少ないコントロール可能なものは
自分の感情、感じ方、受け止め方であるということです。

もちろん、感情のコントロールは
実際には、かなり難易度が高いです。

しかし、この世の中、
自分ではどうしようもないことばかりの中で
唯一、自分が変えることで
それに付随するすべてのことが変わりうる
ものすごく重要なポイント、
それが自分の感情のコントロールです。

唯一自分でコントロール可能なもの

客観的な事実を冷静に認める
そして、それをどのように受け止めるか
どのように自分の感情をコントロールするか
ここにポイントがあります。

基本的に、なんでもかんでも
良いように受け止める、
それでよいと思います。

たとえば、人事異動で
まわりの人全員が、
「今回の人事異動は左遷だよね」
と言われたとしても
「ああ、そうかもね」
と受け流しておいて
自分の心の中では、
「これは栄転だ。チャンスだ。」
そう思っておけばいいんですよね。

ピンチはチャンス

実際、周りから左遷だといわれたあとに
そこの部署で画期的な成果をだして
まわりの人がびっくりするような
栄転になる場合もすくなくはありません。

というか、世間で、大きく成功している人は
ほぼ、間違いなく、
いわゆる、どん底の環境を経験しています。
あるいは、大事故、大病など
さんざんな経験をしています。

そういうところを通っていると
多少のことではくじけませんね。
感情のコントロールも自然に上手になります。
「このくらい何ともない。」
「あのときに比べればどうということはない。」
そんな感じですよね。

逆境を経験していると強い

逆に順風満帆の会社員生活を
40代、50代まで送ってしまった人、
その人たちは危ういことが多いですね。
危ういというか、もろいですね。
びっくりするような事態になると
止まってしまいます。
思考停止、行動停止です。

経験が無いというのは怖いものです。
だからこそ、若い方々は
ぜひ、怖がらずに経験を積んでいくと
とってもいいと思います。

人生に失敗はありません。
すばらしい経験があるだけです。
そもそも失敗などという言葉を使う人を
あんまり信用すべきではありません。

成功と失敗の二元論は危険です。
それよりは、成功と経験の二元論ですね。
失敗と言う言葉は存在しない。
それでいいんじゃないでしょうか?

ということで、ちょっと長くなりましたが
今日は、このくらいで。
今日も1日、すばらしい経験をしてくださいね。

 

ムッシュスカラー

「自分がコントロールできるもの」への2件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝読させていただいております。

    >成功と失敗の二元論は危険です。それよりは、成功と経験の二元論ですね。
    >失敗と言う言葉は存在しない。それでいいんじゃないでしょうか?
    この部分にとても感銘を受けました。

    きょうだけでなく、いつも元気をいただいております。
    ありがとうございます。

    1. コメントありがとうございます。
      私は「失敗」という言葉の響きが嫌いです。
      「語感」というか「言霊」というか
      できれば、美しくて、元気が出る言葉を
      使いたいなと思っています。

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