演説

秋空

今回は、あの人に向けて書こう!

このブログでも、そうですが、
「この人に向けて」というのが
はっきりしていればしているほど、
文章に力が出てきますね。

文章に力が出てくるというのは
読者をはっきりと思い浮かべることで
伝えたいポイントが
自然に絞り込まれてくるからでしょうね。

ただ何となく不特定多数に向けて書く
という場合に比べると
伝えたい内容が、よりクリアーになります。

よく例に出されるのが、
以下の二つのケースの比較ですね。

二つのケースの比較

一つは、街頭演説です。
特に、自分と目を合わせてくれる人が
ほとんどいないような街頭演説の場合です。
不特定多数に向けて話をするような場合ですね。

もう一つは、1対1での場合です。
目の前で、相手の目を見ながら
話をする場合ですね。

どちらの方が、話は伝わりやすいでしょうか?

そうですよね。
1対1の方が、話は伝わりやすいですよね。

1対1の方が、話は伝わりやすい

街頭演説の場合、
かなり大きな声で、絶叫する感じで
とにかく伝える、無理矢理にでも伝える
そういう感じはたしかにありますね。

でも、聞いている方はどんな感じでしょうか?
みんな自分のこととして聞いているでしょうか?
話は音声として耳からはいっていても
自分にとって興味のある話でなければ
聞こうとは思いません。

どんなに大きな声で叫んだとしても
聞いている人達と関係のない話、
聞いている人達にとって興味の無い話では、
単なる雑音と変わらなくなってしまいます。

自分と関係ない話は雑音と同じ

相手の心に響く話をするためには、
相手の事がわかっていないとだめですよね。
相手が興味を持っていることでないとだめです。

で、相手の数が増えれば増えるほど
相手の興味というのも広く、多くなります。
そのため、その相手の興味というのがぼやけてきます。
大きくて、ぼやーっとしたものになります。

つまり、相手の数が増えれば増えるほど、
みんなにピッタリ合った話というのは
どんどん難しくなっていくということです。

ブログでも同じです

ブログでも同じですね。
どの人にも興味を持ってもらおうとして書くと、
面白くないものになりがちです。
だれでも知っている話になります。

「この人に向けて書くぞ!」
と言う気持ちで書くと、
面白い文章になりやすいです。

もちろん、そういう文章は、両刃の剣です。
ある人の心には強く響いても、
ある人の心には全く響かない、
もっと悪い時には、
読んだ人の気分を害してしまう
そういう場合もあるわけです。

でも、心に響く文章というのは、
常にそういうものだと思います。

心に響く文章というのは両刃の剣

一人一人に向き合っていくこと
それをたくさんやっていくこと
それが、結局、大勢の人に向き合うことになる

一度に大勢の人に向き合っても
なかなか気持ちは伝わらない

今日は、そんなお話でした。

 

ムッシュスカラー

「演説」への2件のフィードバック

  1. 久しぶりにコメントを記載いたします。
    と申しますのも、今朝はすこし、余裕があります(笑)
    今後、私の担う役割において、とても参考になりました。
    言ったつもり、伝えたつもり・・・これが一番だめですね。
    一人ひとりに語りかけるような、気持ちと伝え方を大切にして参ります。

    1. コメントありがとうございます。
      こうやってブログを書きながら、自分自身を見直す毎日です。
      お役に立てれば幸いです。

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